野鳥撮影のカメラ設定、初心者はここから。最初の一羽を撮るための基本
シャッタースピードはどれくらい?AFモードは何を選ぶ?野鳥撮影を始めたばかりの方に向けて、迷わず一羽を写しとめるための基本設定と、フィールドで大切にしたいマナーをまとめました。
トリドメ編集部
野鳥撮影の設定に「唯一の正解」はありませんが、「まずこれで撮れる」出発点はあります。設定に迷って手が止まっているうちに鳥は飛んでいってしまうので、最初は覚えることを思いきって絞りましょう。この記事では、とまっている鳥を確実に写すための基本と、慣れてきたら試したい飛翔写真の設定、そしてフィールドでのマナーを順に紹介します。
シャッタースピードから決める
野鳥撮影で失敗の多くは「ブレ」です。小鳥は枝にとまっていても、首や尾を細かく動かし続けています。
- とまっている鳥: 1/500秒前後を目安に。望遠レンズの手ブレも抑えられます
- 動きの多い小鳥・水浴びなど: 1/1000秒前後
- 飛んでいる鳥: 1/1000〜1/2000秒を目安に
まずはシャッタースピード優先(S / Tv)モードにして、この目安から始めるのが分かりやすい方法です。
ISO感度はオートに任せる
シャッタースピードを速くすると、そのぶん光が足りなくなります。そこで ISO感度はオート(上限だけ設定)にして、露出はカメラに任せましょう。野鳥がいるのは薄暗い林の中も多く、ISO を手動で追いかけるのは大変です。「多少ざらついても、ブレていない写真」のほうが、あとで見返したときにずっと嬉しいものです。
AFはコンティニュアス+小さめのエリア
ピント合わせは、シャッター半押し中に被写体を追い続けるコンティニュアスAF(AF-C / AIサーボAF)が基本です。フォーカスエリアは、枝や葉にピントを取られにくい小さめの範囲から始めて、飛翔を狙うときに広げるとよいでしょう。鳥の瞳を検出するAFを搭載したカメラなら、積極的に使ってみてください。
連写は「保険」、構図はあとから
シャッターチャンスは一瞬なので、連写モードにしておき、羽づくろいや首の向きの変化を数枚の中から選びます。構図はその場で追い込みすぎず、少し引き気味に撮ってあとでトリミングするほうが、初心者のうちは歩留まりが上がります。
いちばん大切な設定は「距離」
機材や設定より先に覚えたいのが、鳥との距離の取り方です。
- 近づくより、待つ。鳥のほうから距離を詰めてくれることもあります
- 鳥が採食や羽づくろいをやめてこちらを警戒したら、それ以上近づかないサインです
- 巣や巣立ち直後のヒナには近づかない。繁殖への影響がもっとも大きい場面です
- 撮影場所、特に営巣地の情報をむやみに広めない
いい写真は、鳥がこちらを忘れている時間にしか撮れません。
撮影場所の共有については野鳥写真の位置情報はなぜ危険?で詳しくまとめています。公開前にぜひ一度読んでみてください。
撮ったあとの楽しみもセットで
設定を覚えて一羽撮れるようになると、次は「撮った写真をどう残すか」が楽しくなってきます。トリドメは野鳥専門の写真ギャラリーで、種名のサジェストを頼りに図鑑のように記録を積み重ねられます。位置情報は既定で非公開なので、撮影地を気にせず公開できるのも安心です。投稿までの流れは初めての一枚を、トリドメに残すまで。をどうぞ。
まとめ
シャッタースピードを目安から決める、ISOはオート、AFはコンティニュアス、連写は保険。そして何より、鳥との距離を大切に。設定はこれだけで、最初の一羽には十分届きます。あとはフィールドに通って、あなたの「初めての一枚」に出会ってください。
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